若者は転職回数が多くとも不利にはならない

転職活動するにあたって、通常は転職回数の多少は考慮されます。転職回数が多いと基本的に採用試験では不利に働きます。採用してもすぐに離職されてしまうのではないかと懸念されるからです。しかし例外もあります。それは若者と転職回数の関係です。若者であれば、転職回数が少し多かったとしてもそこまで採用試験では不利には働かないと思ってください。

かつて日本の産業構造では終身雇用と年功序列が一般的でした。転職するよりはずっと同じ会社にとどまっていた方が、昇進・昇給するので安定するからです。しかし今では終身雇用が保証される世の中ではなくなりました。転職活動も一昔前と比較すると、かなり活発になっています。特に若者世代の転職は珍しくありません。20代の人で3年以内に新卒採用された会社を辞める人は3人に1人くらいの割合といわれています。つまり離職するのが当たり前の時代になりました。

また20代で転職を繰り返している人は、ポジティブに受け取られる傾向があります。「新しいことにチャレンジしたいと仕事に前向きな姿勢が感じられる」「いろいろな会社で勤務して、さまざまな経験を積んでいる」と解釈される場合もあるからです。また新卒と比較して、最低限のビジネスマナーなどはマスターしている方が多いです。新卒のように研修プログラムを使って教育する手間が省けます。手間もコストも圧縮できるのも、若者を積極的に採用する理由の一つです。20代や30代の前半であれば、転職回数の多さはそこまで不利にならないと思ってください。